4年の付き合いのある患者さんから、「75歳母がすごく足痛そうにしてるから相談に乗ってあげてほしい」と電話がきました。
電話口から話を聞くと
・左膝が痛く左膝から下もむくんでいる。(右は大丈夫)
・整形で注射をしてもらったら次の日腫れた(血液サラサラ薬が原因と言われる)
・レントゲンでは軟骨が少し減っていると言われる。
・注射ではあまり効果がないまま4ヵ月経過した。
・正座ができなくなっている。
とのこと。
実際に来てもらって、全身のチェックをします。
最初に膝に異常があると圧痛がある部位を触ります。
痛みを訴えません、この時点で膝が痛かろうが膝が原因であることは除外します。(変形があっても除外します)
次に、あおむけで膝を曲げてみます。
左膝に嫌な感じがすると言われました、痛い部位ですもんね。
あとは、足首の固さをチェックすると左足首だけが異常に固かったです。歩行時のショックを吸収できないだけに膝痛を強くする可能性があります。
次に、あおむけで寝ている時に左の肩が下がっているのが気になるので下の写真のように大げさに上げてもらった状態で足首と膝を再検査。
写真のように肩を上げてもらうと、足首の固さもなく、膝を曲げた時の嫌な感じもなくなっていました。
なので、今回の膝の痛みは左の肩が下がっていたことが根本的な原因でした。
膝は、身体のゆがみの悪影響を一手に受けてしまっていただけで、治療すべき部位ではありませんでした。
左肩が下がっているのを正すのには、首の骨のゆがみを取る上部頸椎カイロプラクティックというテクニックを今回は使いました。(ボキボキはしていません)
これだけで即正座が可能になり、さらにむくみも減少していました。
4ヵ月苦しんでいたことを思うと、もったいなかったと思いました。
レントゲンや注射と、膝だけしかチェックしない場合、この考えに至るのは不可能です。
なので、注射や安静にしていても膝痛が良くならない場合、全身のゆがみをチェックすることをお勧めいたします。
お電話ありがとうございます、
自律神経専門整体 福耳整骨院でございます。